ファスティングできれいな細胞に入れ替わるしくみ
| ファスティングでオートファジーが活性化 |
オートファジーとは、古いたんぱく質、古くなった細胞、外部から侵入した細菌、体に炎症を引き起こす有害物質などを分解してキレイな細胞に入れ替える仕組みの事です。
2016年に東京工業大学の大隅良典栄誉教授がこのオートファジーの仕組みを研究した論文でノーベル生理学・医学賞の受賞しています。
病気予防や老化抑制の可能性が期待されているとこで、近年さらなる研究が加速しています。
| 空腹で活性化するオートファジー |
この細胞の入れ替え（オートファジー）を最大限に活性化するためには、一定期間、食事をとらないことが有効です。
栄養が足りない…と察知すると身体は生き残るために古い細胞や体の中のゴミや異物を分解し、新しい細胞やエネルギーを作りだします。
飽食の時代、好きな時に好きなものが食べれるのでいつも私たちは栄養もエネルギーもオーバー気味、空腹や飢餓を感じる暇なんてないですよね。そんな私たちの体の中には古くて不要な細胞や体に炎症を引き起こす有害物質など溜め込まれているんですね、それがさまざまな弊害を及ぼしていると考えられています。
| 食事をとらない時間はどのがくらいがベスト？ |
オートファジーは寝ている間に活性化しますが、この時お腹に食べ物が入っている状態で血中にアミノ酸がたくさんあると、オートファジーは抑えられてしまうことが分かっています。なのでやはり早めの夕食を心掛けたいですね。
食べたものは4時間で消化しますので、眠っている間にしっかりとオートファジーを働かせたいなら、最低でも4時間前までには夕飯を済ませておく必要があります。
マウスの実験では、6時間でオートファジーが活性化することが分かっていますので、夕食後を8時までに済ませて12時就寝、朝6時に起床し朝食を取ってもオートファジーは働きます。
体調やお肌のコンディションを見ながら、朝はプロテインやシリアルやヨーグルトなどの軽めの朝食に切り替える12時間ファスティングも大丈夫です。
夕食の時間がどうしても遅くなってしまう方で、オートファジーを最大に働かせたい場合は、午前中は朝食を抜いてお水だけで過ごしても大丈夫です。
| 新しい細胞に入れ替わる時間 |
- 腸 → 数日
- 肌 → 約1か月～3ヶ月
- 血液 → 約4ヵ月
- 骨 → 約5ヵ月
