更年期の、その先にある美しさ 〜私がスローエイジングという生き方に辿り着くまで〜

数年前の私は、
「老化に抗うことを諦めたら、女は終わり」
そんな空気に、どこか胸がざわついていました。
老化を“防ぐべきもの”“改善すべきもの”と捉える世界。
若さだけが正義のように扱われる風潮。
そのどれもが、私の中の何かと噛み合わなかったのです。
当時、私は56歳。
50代前半は必死に老化に抗っていたけれど、
いつの間にか、その価値観は静かに変わっていきました。
若さを失う喪失感ではなく、
これまでの自分を労わり、慈しむ気持ちへ。
それを「負け」と呼ぶのでしょうか。
私はそうは思いません。
閉経後の5年間で、女性の体内コラーゲンは約30%減少すると言われています。
その後も毎年2%ずつ減っていく。
紫外線でも糖化でもなく、エストロゲンが減ることで、
誰にでも起こる“自然な変化”です。
この現実を前に、
付け焼き刃のケアに振り回されるのは、どこか虚しい。
だからこそ私は思うのです。
事実を知ったうえで、賢く、戦略的に、老化と向き合えばいい。
若さを取り戻すためではなく、
これまで積み重ねてきた自分を尊重し、
体にも肌にも丁寧に向き合うために。
その先に見えてきた答えが、
“スローエイジング”という生き方でした。
ゆっくりと、自分らしく、美しく年を重ねていく。
それは、自分への敬意と慈しみがなければできないこと。
日々のメンテナンスを続ける覚悟があるからこそ、育つ美しさです。
攻める美容から、守る美容へ。
でも私は、少しも「負けた」とは思っていません。
むしろ今の私は、
自分の歩いてきた道に誇りを感じています。
その誇りこそが、これからの時代の美しさの始まりだと信じています


