アラフィフの加速する老け顔の原因と対策①~②線維芽細胞の働きを活性化
前回、お肌のハリや弾力をつかさどっている真皮層の成分である、弾性繊維(コラーゲンとエラスチンとヒアルロン))を生み出している線維芽細胞の働きが、アラフィフになると女性ホルモンの分泌の減少と共に弱まるというお話をさせて頂きました。
その影響で年々肌のコラーゲンは減少し、特に閉経から5年間は肌のコラーゲンは30%減少、その後も年々2.1%ずつ減少するといわれています。
それとお肌の生まれ変わり、20歳で28日だったターンオーバーも50代になると70日以上かかるようになります。
これが原因で50代に入るとお肌の透明感もなくなり、頬の位置が下がって急激にお顔が老けた印象になるんです。この頃は髪の毛も徐々にツヤを失いくせ毛やパヤ毛が出てきたりします。
線維芽細胞を活性化するための対策①レチノールとペプチド
コラーゲンはお肌の真皮層にあります。コラーゲン配合のクリームやジェルを塗っても角質層に塗ったコラーゲンは真皮層には入っていかないし増えたりもしません。
じゃぁ、コラーゲンドリンクとかコラーゲンが含まれた食品ならいいのかなって思った方多いののでは?でもこれも無理です。
なぜなら、口から入ったコラーゲンは、胃でアミノ酸やペプチドなどのとても小さい分子まで分解されてしまうので、そのままの形でお肌のコラーゲンとして吸収されることはないんです。
飲んだ次の日にお肌がプルプルになったなんて言うことがもしあるとしたら、それはただの勘違い。
自力で真皮層のコラーゲンを増やす方法(自己再生)として、美容医療の分野でエビデンスがある方法としては、レチノール誘導体(ビタミンAの種類)を直接肌の細胞に届ける方法です。
このレチノールによって真皮内の線維芽細胞が刺激され、コラーゲン産生が促進されることでぷりぷりのコラーゲンとヒアルロン酸とエラスチンが真皮層に出来るんです。
成分をお肌の奥深くにまで届けるには、専用の導入器が必要になります。是非プロのトリートメントを受けることをおすすめします。
減ってしまった線維芽細胞を増やす対策②線維芽細胞増殖因子
真皮層に線維芽細胞がたくさん存在するときは、レチノールだけで線維芽細胞のコラーゲン産生がおこりますが、線維芽細胞自体の数が少なくなってしまっている方は、なかなか効果が出ない方も…。
そんな時は、レチノールと一緒にペプチド(線維芽細胞増殖因子)も一緒にお肌の細胞に届けます。減ってしまった線維芽細胞を増やすペプチドと、線維芽細胞を刺激してコラーゲンの産生をサポートしてくれるレチノールの相乗効果で、眠った細胞を目覚めさせてふっくらしたお肌を作ります。
長くなりましたので。対策③以降は次にします。